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【訂正と呼びかけ】文科省子どもの被爆線量を10→20に引き上げ。政府交渉で理由を問いただします

 すみません。4月18日エントリで、「文科省は子どもに「10ミリシーベルト/年」という基準を適用しようとしている」と書きましたが、最新情報にアップデートできていませんでした。

 現実はとっくに(もっと悪い方向へ)先をいっていました。

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 4月14日の参議院文教科学委員会で、文科省は「基準は20ミリシーベルト/年」と答弁。また、4月15日の閣議後の会見で高木文部科学大臣は、「目標は20ミリシーベルト/年」と語り、子どもの年間被ばく限度も一般人と同等に扱うとしています(→この情報のソースについては16時10分に付け足した(*1)を参照)。

 4月18日エントリにも書きましたが、この基準、1990年ICRP勧告の原発労働者なみです(しかもICRP基準は甘いとの批判もある)。21年間のあいだに、子どもの体が異様に丈夫になったとか? そんなデータはありません。原発労働者の基準を、小さい子たちに当てはめていいわけがない。

 なぜ子どもに原発労働者なみの基準なのか? その理由と根拠は? 文科省は子どもの健康についてどう考えてるわけ? こういったことを問いただす対政府交渉が明日21日(木)に行われるそうです。主催は福島老朽原発を考える会(フクロウの会)など。一般参加も可。私は校務により残念ながら行けませんが、志ある方は是非。

対政府交渉「子どもの被ばく限度は年20ミリシーベルトなのか?」
4月21日(木) 12時30分~13時30分
参議院議員会館  B107号室(78名の部屋)
安全委員会と文部科学省、両者の出席を求めています。
質問項目などの詳細は「福島老朽原発を考える会」ブログ4月16日エントリで。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/post-1bd4.html

 それから、4月18日エントリで紹介した被災者でパレスチナ研究者の早尾貴紀さんのドキュメントが、今日の夕方の京都のローカル番組で流れるそうです。

NHK総合(京都ローカル)
20日(水)18時30分~19時の「ニュース京いちにち」の中の7分間(地震の影響などによる変更の場合あり)

 震災当時、早尾さんは相方さん、お子さんとともに仙台在住。お子さんと大阪に避難したのち、カンパをつのってバスを仕立て、近隣の人びとを移動させました。早尾さんは現在は職場のある東京へ(今春から東京経済大学の専任。同僚です)、相方さんは大阪に向かおうとした時点で仙台へ戻られていますが、お子さんは関西におられます。ドキュメントは、新学期を迎え、どうすべきかを決断する早尾さんとお子さんを追った内容だそうです。

 詳細は、早尾さんのブログの4月19日エントリをご覧下さい。
 http://hayao2.at.webry.info/201104/article_10.html

 ちなみに、早尾さんのブログで、避難されるまでの経緯や、福島の子どもと原発をめぐる現在の動きについて知ることができます。ものっそいリアルです。
 http://hayao2.at.webry.info/

(*1) (以下、16時10分に追加したちょっと長い追記) ソースは本部中のフクロウの会ブログより。念のため4月14日答弁の一次資料を確認すべく参議院に問い合わせたところ、22日あたりからネットで議事録を公表とのこと。

 4月15日高木文科相会見は映像が文科省サイトにアップ中。25分5秒あたりで「こと子どもにたいしての学校活動からすると、そう頻繁にあっちこっち移動するわけにいきませんので……1年間に20ミリシーベルトを超えないほうがいいと、こういう私たちの判断もございまして」と発言しています。また、原子力安全委員会が「10ミリシーベルト/年」を目安としたことにたいしてどう思うかという28分55秒あたりの質問(記者の意図としては、原子力安全委員会が出してきた基準をどうして文科省は無視するのか、ということ)については、「組織として発表したものではない、安全委員会としてオーソライズされたものじゃないんだ、こういうことでございますので」と答えています(→ 文科省サイト 4月15日 高木文科相 定例記者会見
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1305140_1460.html)。 

 文科省が福島の子どもを見捨てた歴史的瞬間の映像ともいえます。映像の最後に「文部科学省」のロゴが出たんだけど、本当に背筋が寒くなった。「子どもも原発労働者基準で扱いますんで」という宣言が、ほかでもない文部科学省の公式映像で行われているということ、それが躊躇なく大々的に公開されているということが怖すぎる。3月11日に時空がゆがんで、私が異世界に来ちゃったとか? あるいは、官僚の世界が前から異世界だったのか?

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