カテゴリー「思ったこと」の11件の記事

わたしの友だちに手を出すな。

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  今日も新大久保でレイシストデモが予定されている。カウンター行動に参加したいけれどできないので、せめてここで意思表示だけでも。「友だち」の定義をめぐって議論もあるけど、民族差別に反対するメッセージとしてはまだ有効。画像はSIVAさん(@sivaprod)からお借りしました。

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丸刈りの女の子が謝罪させられている件について

 AKBメンバー峯岸みなみが恋愛禁止の禁をやぶって、「みずから」 丸坊主になり、その姿で謝罪する様子が YouTube で流されているという事態に、もぉーーーっのすごい「やっぱりね感」を感じている(この動画)。

 私が韓国に来てほっとしたことの一つに、日本にいるといやがおうでも目につくAKBの表象から逃れられたことがある。今回の件で、AKBの表象から立ちのぼるあの「いやな感じ」はたんなる思い過ごしではないことを確認した。

 右のえりあしにまだ長い毛が残っている「雑に刈られた感じ」や、涙ながらに謝罪する姿が、もう気持ち悪くてしょうがない。もちろん気持ち悪いのは、彼女本人ではない。彼女のバックにいる大人と、彼女がこういう形で表に出ることに疑問を持たないファンが透けて見えるから気持ち悪い。YouTube には「峯岸みなみからのメッセージをお届けします」と書かれているんだが、「お届けします」とかなにシレっと書いてんだよ、と思う。

 これは人権侵害ではないか? という意見に私も同意する。シェルターにかくまったほうがいいのでは。ホロコーストのガス室で殺される前の女が、髪を刈られたエピソードを思い出した。DV被害者がむしろ自分を責めるって話も思い出した。

 そして、丸刈りの女の子が謝罪させられることと、四肢のない女の子の絵が美術館にかざられること(→前エントリ)は、同じ社会問題のちがう表出形態のような気がしている。まだ正確に言語化できないけれど。女の子の商品化はずっと以前からあることだ。だが、ここ3年ぐらい、ものすごい速さで「度」を越しつつあるような気がしている。

 「気持ち悪い」とか、「いやな感じ」とかいった感情的な表現に、思考の怠慢を見る向きは見るがよい。不感症よりはマシである。2次元と3次元では話がちがうだろ、というご指摘も結構です。ちがう次元で表出するおなじ欲望について私は問題化したい。

 ◆今後でてくる “かもしれない” 陳腐な意見 (もう出ているかもしれないが)

 「たとえ強いられたルールや環境のなかであっても、立派に生きぬく彼女の主体性を評価すべき。システムによる強制と服従という型にはまった見方は傲慢であり、差別的」(アイドル評論家 30代 男性)

 「理不尽な環境を耐えて、サバイバルする。そして自分が悪いと思ったら素直に謝罪する。私たちと同じなんだなぁって思いました。今までAKBって男の人のものだと思ってたけど、親近感がわきました」(会社員 20代 女性)

 ◆ 2/1 追記

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【避難所】「みんな顔見知りですからガハハ」的な環境と被害者を黙らせる環境は表裏一体

 下記の『毎日新聞』記事を読んだ。「3人が被害にあったことは避難所の公然の秘密のようになっていた」ってのが気持ち悪い。映画『ビー・デビル』を思いだした(*1)。

 今回の記事で明らかになった問題点は、

 ・避難所は女・子どもにとって危険な場所である。「避難所からの避難」が必要なレベルだ。

 ・夜間常駐する自治体職員はアテにならない。

この2つ。さらに3つ目として以下の点が加わる。

  ・顔見知りが多いことが、むしろ被害者を黙らせる。

 「避難所メンバーはみんな顔見知り/家族みたいなものですから(暴力など起こりませんよ。ガハハ)」的なことを男性リーダーが語りたがる環境(*2)と、性犯罪の被害者を黙らせる環境とは表裏一体だということを3つ目は示唆している。「みんな顔見知り/家族だよね~」という同調圧力の強い場所で構成員の暴力を告発すれば、告発した者のほうが「和」(いま流行りの「絆」でもよい)を乱した者として責められる。そういう場所で被害を告発するのは至難の業である。

 問題点を克服するために、何をすべきか。長期の避難所ぐらしをしなくてすむような条件を整備するのは当然として(*3)、今後は、女・子どもの避難所と、中学生以上の男の避難所を完全に分けるべきだ。家族がバラバラになるって? ならないよ。昼間に会えばすむ話である。

 そして、長期的にやるべきは次のことがら。暴力の傍観者もまた加害者だという認識を社会全体で共有する。暴力を選ばないですませる方法を男性に教える。女・子どもを被害から遠ざける方法を実践するのも大事だけど、上記のこともする。

 ……って言われ続けてもう30年ぐらい経つような。気がついた人がやらなきゃいけないんだよね。本で書いたり、日々の授業などで話したり、ちょっとづつ自分もやってるつもりだけど、多勢に無勢だから、まったく間に合わない(*4)。


  (*1) 原題 "김복남 살인사건의 전말(キム・ボクナム殺人事件の顛末)"。チャン・チョルス監督、2010年韓国。ネタバレ満載かつ分かりやすいブロガーさんの解説はこちら

 (*2) たとえばこんな環境。「宮城県のある避難所では、衝立の資材は届いたそうですが、男性リーダーの「ここはみんな家族だから衝立などいらんですよね」の一言に反対もできず、着替え等は布団の中で行ったそうです」(『くしろ男女いきいき参画通信』37号、2011年12月26日1頁。→リンク)。

 「避難所を運営する男性たちの判断によって、避難所に間仕切りを設けることはコミュニティの団結上好ましくないとか〔中略〕女性の切実な願いが否定されてしまう場面がしばしばあるといいます」(「避難所暮らし 女性の状況改善を」NHK『視点・論点』2011年5月23日。→リンク)。

 避難所に間仕切りを好意で持って行ったら、「誰が持ってこいと言ったんだ」と男性2人に怒られたという宮大工の話もあり(読売オンライン/読売新聞 2011年5月26日。→リンク

 「潜在的な加害者」と見られた時の男性の反撃ぶりはすごいよね。「間仕切り持ってきた→ 避難所の男性は覗きをする潜在的な加害者であると宮大工に思われている」という認識が男性2人の側にあったのではないかと邪推するんだが。

 この邪推が正しければ、男性2人が駆使したのは、「東大話法」の「規則6 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する」(安冨歩『原発危機と「東大話法」』136頁ほか)のバリアントとして考えることができそう。「自分の問題を隠すために、問題の潜在性を示唆/指摘してくる人を、力いっぱい批判する」というものだ。

 「ここはみんな家族だから衝立などいらんですよね」、「避難所に間仕切りを設けることはコミュニティの団結上好ましくない」というセリフも批判の形こそ取っていないが、自分の問題を隠蔽するための方便なのかもしれない。

 それにしても、上記セリフを述べる男性リーダーの家庭では、年頃の娘が父親の前で堂々と着替えたり、父親が自身の下半身を娘に見せながら着替えたりしているんだろうか。それで家族の「団結」力を高めたりしているんだろうか。私にとってそんな環境は「家庭」ではなく「地獄」だが。

 (*3) たとえば、日本全国にあらかじめ仮設住宅を作っておき、被災者がすみやかに移動できるシステムを構築しておいたり、空いている住居や宿泊施設を被災者が無償で手軽に利用できる仕組みがもっとたくさんあれば、そもそも長期の避難所ぐらしをしなくてすむ。

 「住民が各地に散ると、精神的サポートにもなりうる地域の人間関係が壊れるのでよくない」というのであれば、地域ごと避難できるような大規模なインフラを作っておけばよい。重要なのは、避難期間中の被災者のプライバシーと精神衛生の確保。「だだっぴろい体育館で男女ごちゃまぜで雑魚寝する」避難所ぐらしでは、それが達成できないことはもう十分すぎるほど分かった。それなら、他の方法を模索するしかない。

 記事では仮設住宅での暴力も問題になっている。仮設住宅やそれに準ずる施設での暴力は、別の方法で対応する。とにかく、数カ月に渡る/男女ごちゃまぜの/避難所利用ありきの発想はもうやめるべき。

 (*4) 私が書いた関連記事に「被災地の性犯罪はデマ、にどう対抗するか」WEBRONZA、2011年7月1日。全文読むにはお金が必要。→リンク。 (以下 3/4 16時追記) 男が暴力と手を切るための方法や、暴力を見聞きした第三者がとるべき態度については、澁谷著『平成オトコ塾 悩める男子のための全6章』(筑摩書房)の第4章に書いています(追記おわり)。


------------- 以下、一部引用 ---------------

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9/23反・排外主義デモがあったが行けなかったので紹介だけでも

 19日の反原発デモ@明治公園、盛り上がったようでよかったね。11日の新宿デモで不当逮捕された人は全員釈放されたそう(詳しくは「9.11原発やめろデモ!!!!!弾圧救援会」ブログにて)。とはいえ、不当逮捕にたいしてこのまま黙っていられないよね。改めて何かアクションすることになったら参加する。

 今日は「差別・排外主義にNO! 9・23行動」というデモがあったそう。気がつくのが遅くて行けなかったけれど、せめてこういう企画があったという紹介だけでも。

Noracism

 以下、公式ブログから一部引用。

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チャゲ&郷/豚方神起とは

 a-nation に東方神起が出るね!

 それで東方神起の公式サイトを見て気がついたんですが……(5月14日23時20分現在。クリックで拡大)。

Chage_2

 タイトル、Chage って書いてあるよね? ASKA の相方?
 郷ひろみと新しいユニット組んだのかね?



 冗談はさておき。今日は愉快な仲間たちと、冗談みたいなこういう店に行ってきました。

Shinokubo_tonban

 「豚方神起(とんぽうしんき/トンバンシンギ)」。新大久保にある豚肉専門店です。 PIGBANG は企画モノですが、こちらはガチです。

 お店は前からあったけれど、最近店名を変えたもよう。お昼はいろいろメニューがあって、ボリューミーかつおいしいです。お値段はなんと500円から。すばらしい。

 明日は銀のクマの銀カードの申込みに行ってきます。踊らされてる場合!

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西武の東方神起ポスターを論じてK-POPアイドルの「韓国っぽさ」の解禁に至る(メモ)

 『文化系トークラジオ Life』番外編「トモミ&ミチヨのK-POP in Japan」 3・4部の配信が始まりました! 速水健朗さん(ライター)、塚越健司さん(社会学者、KARAファン)、瀧坂亮さん(音楽ライター)、大澤聡さん(メディア史研究、韓流ドラマファン)も加わり、K-POP、ドラマ、映画から、韓国と日本の社会のあり方にまで話が広がりました。よろしくお願いします!

 → 3部 http://p.tl/B-SF
 → 4部 http://p.tl/BYCb

 さて、調子にのってイラストを描きました。このコンビは、左がツッコミで右がボケです。ツッコミの人は描き方失敗しました。ボケの人はまぁ及第点かと(この絵の背景については4月9日エントリ参照)。

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短報(東方神起と銀シャリの衣裳の色が同じ件など)

「韓流・美・味展」ポスター(→http://p.tl/4Smn)における東方神起と、銀シャリの衣裳の色が同じ■「にわか原発反対派」という言葉が悪口としてイマイチ機能していない件■「代替エネルギーあんの?」となぜか勝ち誇った感じでいうにわか推進派チャンはこれを読んだらいいのではないか→http://p.tl/nNDh■藤波心さんに「福島の人に謝れ」っていってた人は「誰かの味方になってるつもりの君へ」も読んでね。恐くないヨ!→http://bit.ly/gvLPIz ■BIGBANGの"Love and Pain Tour" が"Love and Hope Tour" に名称変更。変えないからって怒らないけど、変えた心意気がいいじゃない

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WEBRONZAの「震災で日本の空気は変わったか」特集に執筆、そして「原発を恨んでいない」という避難民の言葉について考えたこと

 今日のWEBRONZAの「震災で日本の空気は変わったか」特集に「誰かの味方になってるつもりの君へ」(有料記事)を書きました。

http://webronza.asahi.com/national/2011040700001.html

 まー、この記事も controversial だよね。良きにつけ悪しきにつけ、どんどんネタにしてください。執筆者はほかに宇野常寛さん(評論家)です。

 ちなみに、文中で引用している葉上太郎さんのルポ「原発頼みは一炊の夢か──福島県双葉町が陥った財政難」(『世界』2011年1月号所収)は、岩波書店のサイトでPDF形式で無料公開中です(→コチラ)。「原発で町おこし」がいかに長続きしないかを、財政的に全国ワースト6にランク中の福島県双葉町を例に書いています。

 「原発事故で避難生活の80代男性「私は東電を許します」」という、ちょうちん感満載のネット記事を読みました(*1)。80代男性が「娘婿も、孫も東京電力で働いている。原発のおかげで町が潤ったのは事実」と話しているのが引用されていました。そりゃ、娘婿や孫は東電から収入を得ているだろうけど、その次の世代は難しいだろうな、と思います。葉上さんのルポを読めばそう結論せざるをえません。

 というか、収入うんぬん以前に、原発事故で町そのものが消滅するかもしれません。数万人が退避し、汚染物質によって「住める町」を回復できるかどうかもあやういことになってしまった今回の事故から得られるのは、そういう予測です。

 女性セブンの記者もそこんとこ書いてくれなきゃ。このままじゃぁ、非地元民の読者は「地元民が納得してりゃあいいじゃない」で終ってしまう。せっかく社会学者の開沼博さんのコメントをもらってるんだから、ちゃんと生かさないと。「1世帯にひとりは原発と何らかの関係を持って生活している」形態を取らせたのは誰かとか、それはどうしてなのかとか。

(*1)「原発事故で避難生活の80代男性「私は東電を許します」
   http://www.news-postseven.com/archives/20110407_16935.html

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イエス、レッツ「不謹慎」――あるいは『週刊金曜日』4月1日号がおもしろかった件

 原発が汚水を放流するがごとく、大メディアが大本営発表しか流さない昨今、読んでいておもしろかったのは、『週刊金曜日』4月1日号である。

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twitter ってこういうことを書くのに使うのか

Super Junior のチケット取れました!わーいわーい!〈見切席〉という名前からして切ない席種ですが、ともかく行けることになって嬉しいです。パーカー買おう

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