カテゴリー「何らかの感想文」の13件の記事

笑えて、泣ける。韓流と同じ感動をくれる北原みのりさんの『さよなら、韓流』

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『ニッポンのジレンマ』のジェンダー非対称性

(追記 1/4) 再放送が決まりました。

 NHK教育テレビ 2012年1月7日(土)深夜25時20分~28時20分
  (日付け的には1月8日(日)の午前1時20分~)

1月中にNHK総合での再放送も予定とのことです(追記おわり)。

 元旦のNHK教育で放送された『ニッポンのジレンマ』。まぁ自分頑張ったじゃんという点も反省点もあるのですが、それは措くとして、番組の作りのジェンダー非対称性について指摘しておきたい。番組のありかたそのものが性別役割分業を前提としててしんどいという意味のツイッターも見たことだし。出演者が指摘したらダメって決まりもないしね。

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『菊地成孔の粋な夜電波』がおもしろい理由、そして7/31は少女時代&韓国特集である件

 すでに多くの方がご存じと思いますが、6月の聴取率調査で同時間帯第1位に輝いた日曜20時からのTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』がたいへんおもしろいです(2012/01/08 遅すぎる追記ですが2011年10月より放送時間が金曜20時からになりました)。

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金浦空港も日本を応援/김포 공항도 일본을 응원

 本日韓国から帰ってまいりました。大震災の数日後に出国したのですが(前から計画していた旅行であって「疎開」ではありません)、ほんのわずかな時間をのぞき、「地震」の2文字が頭から離れることはありませんでした。

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感動がうすれないうちに――K-POPダンスコピユニイベントの感想

 昨日、韓国のテジョンから帰ってきまして、本日26日は大阪、明日・あさっては京都です。ということで、27日深夜の『文化系トークラジオ Life』「ふぞろいのグローバル化」には出演できないんだけれど、東アジアを移動しまくっている高原基彰さんと、21世紀型つっこみマシーン古市憲寿くんがゲストで、きっと盛り上がるに違いないから、みんなで聴こう! 私もメール送ったよ!

 それから、1月に行われた『Life』イベント「承認社会の承認されない私」の有料配信もはじまってました。こちらもよろしく! TBSらじこんサイトでどうぞ。

 で、なぜ大阪に来たかというと、アメリカ村のライブハウスにて、K-POPダンスコピーユニットのイベントがあると聞きつけたためです。アメ村、ものっそい久々に来ました。

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お礼2点(浅野さん、龍谷大講演会)

質問時男性ポケット・イン問題(11月8日エントリ)について、浅野智彦さんが服飾関係の情報のリツイートをしてくださいました。どうもありがとうございます。無事届いています。服飾史から探っていく必要が分かって、参考になりました。

それから、11月22日の龍谷大学の講演会に来てくれた皆さま、ありがとうございました。楽しんでもらえましたかね?
スタッフの学生さんがイイ子ちゃんたちでね~。「プロ集団ですか?」ってくらい段取りもしっかりしてたし、ほんと別れが名残惜しかったです。また呼んで下さい。

※ 講演会のオサレポスターを作ってくれました。学内の書店でブックフェアも。写真は後日アップ予定。

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質問をする時になぜ男性は片手をポケットに入れるのか等、第83回日本社会学会の感想

浅野智彦さんが twitter で書かれている「「私の理解が浅いのかもしれませんが」に続く質問」を浅野さんも出席していた部会でしたのは私ですが、久しぶりに行った日本社会学会、面白かったです。

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おすすめ論文 居神浩「ノンエリート大学生に伝えるべきこと」

人に教えてもらって読んだところ、とても面白かった、というか、泣けた論文。

居神 浩、2010「ノンエリート大学生に伝えるべきこと――「マージナル大学」の社会的意義」
『日本労働研究雑誌』602号、2010年9月号

いわゆるエリート校に所属しているのでないかぎり、すべての大学教員が読むべき一本だと思います。
学生の「雇用されうる能力」だけでなく「異議申し立て力」も育てるべしという指摘が、他の提言に比して優れています。

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矢野・兵動ライブ『漫才病――矢野さんおおいに歌う』6/26ルミネ

昨日、ルミネ the よしもとであった、矢野・兵動の20周年記念ライブ『漫才病――矢野さんおおいに歌う!』に行ってきました。

いやー、素晴らしかった!
兵動さんのピンライブ含めて彼らの舞台を30回近く見てますが、一度としてハズしたことはありません
(笑いすぎてアゴがハズれかけたことはありますが)。
絶対確実に高品質の笑いを提供してくれます。

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中村美亜『クィア・セクソロジー 性の思いこみを解きほぐす』をヨム

41zxssumhul ■ クィア・セクソロジー 性の思いこみを解きほぐす

中村 美亜著

定価 本体1800円+税

新書判206頁

2008年10月刊

インパクト出版会

ISBN 4755401917

『クィア・セクソロジー 性の思いこみを解きほぐす』は、「異性愛と同性愛はすっぱり区別できる」とか「人間には男と女しかいない」といった性についての思いこみを、セクソロジーの立場から「ほんとにそうなの?」と問いかけるエッセイ集。

静かながら毅然としたその問いかけは、凡人にはあまりに厳しすぎて、目をそらし、逃れようとする人もいるかもしれません。が、それは無駄な抵抗というもの。

というのも、その問いかけが、圧倒的な経験値の高さ――美亜さんは試行錯誤をしながらいまのジェンダーを手に入れた。本文参照――と圧倒的な知識量――ゴージャスな文献リスト参照――にもとづいたものだからです。

圧倒的な存在を前にすると、凡人は足がすくむ。逃げようったって、そうはいきません。

たとえば「わたしは『ふつうの異性愛者』だが、どれどれ、カワイソウな性的マイノリティの皆さんについていっちょ勉強しましょう」と本を手にした凡人サンがいるとします。

すると、「人間の性的指向は、異性愛、同性愛、両性愛の三つに分けられるものではない」という指摘にぶち当たります(63頁)。

そして、同性と性行動をしたことがなくても、ロマンティックな恋愛感情をいだいたことはないか、あるいは親しみや愛着をいだいたことはないかと、問われます。

過去の実体験ではどうか? そんなファンタジーを持ったことは? いつか体験してみたいという好奇心のレベルではどうか?

たたみかけるような問いかけに思考をめぐらせてみれば、「異性愛者」を自認している人でも、同性にたいしてそれなりの興味を持っていることに気づくはず。

「異性愛者」「同性愛者」「両性愛者」の区分が、きわめてあいまいなものであることに思いいたらざるをえません。

「性の思いこみ」が「解きほぐされる」瞬間です。

凡人でも賢い人なら「あ、クィアって自分のことだったんだ」という結論に至る。

思いこみが「解きほぐされる」ことをこえて「揉みしだかれる」瞬間とでもいいますか。

大学の講義で同性愛者の当事者言説を紹介すると、必ず出てくる「寛容」な感想があります。「僕/私は異性愛者だけど、友だちが同性愛者だとカミングアウトしたら、受け入れたい」というヤツです。

排除するよりはずっとましな反応です。

が、「自分はまともな異性愛者ですが」というところからは抜けきれていない。

このことはしばしば「同性愛者」をいらだたせ、困惑させます(※)。

「まとも」って何よ、「異性愛者」って何よ。

そんなふうに一発くらわせてくれるのが、圧倒的な美亜さんによる圧倒的な問いかけです(ちなみに、ご本人はいたっておだやかな方です)。

ついでながら、講義での実践例や学生の反応が豊富に紹介されていて、ジェンダー論やセクシュアリティ論を担当する教員には tips 集としても役だつことも付け加えておきます。

※ 最近書かれたものとして、バイセクシュアルの学生による、ゲイやレズビアンをとりあげたNHK『ハートをつなごう』にたいする感想があります。とても率直に書かれているうえに、受講生と同年代の意見なので大学の授業で紹介しました。国際基督教大学ジェンダー研究センター『ニューズレター』10号、2008年9月参照)。

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